JSPとは何かを完全解説!初心者でもわかる基本概念とサーブレット連携
新人
「Webアプリを作るときに、JSPってよく聞くんですが、そもそも何なんですか?」
先輩
「JSPは、Javaを使ってWebページを作るための仕組みです。画面表示を担当する役割が中心ですね。」
新人
「Javaで画面を作るって、HTMLとは違うんですか?」
先輩
「HTMLをベースにしつつ、Javaの処理を組み込めるのがJSPの特徴です。順番に整理していきましょう。」
1. JSPとは?初心者向けにわかる基本概念と役割
JSPとは「JavaServer Pages」の略で、Javaを使って動的なWebページを作成するための技術です。 動的というのは、アクセスした人や状況によって、表示される内容が変わるページのことを指します。 例えば、ログインしたユーザーの名前を画面に表示したり、時間帯によって表示内容を変えたりする場合に使われます。
プログラミング未経験の方は、まず「WebページはHTMLで作るもの」と考えているかもしれません。 実際その通りで、文字や画像を表示するだけならHTMLだけで十分です。 しかし、入力フォームの内容を処理したり、データベースの情報を表示したりする場合には、Javaのようなプログラミング言語が必要になります。 JSPは、そのJavaの処理結果をHTMLとして画面に表示する役割を持っています。
たとえるなら、HTMLは「紙に印刷されたチラシ」、Javaは「裏で計算している電卓」です。 JSPは、その電卓の計算結果をチラシに書き込んでくれる存在だと考えると理解しやすいでしょう。
JSPファイルは拡張子が「.jsp」で、見た目はほとんどHTMLと同じです。 その中に、Javaのコードを一部書くことで、条件分岐や繰り返し処理を行い、表示内容を柔軟に変更できます。 この仕組みにより、Java Webアプリケーション開発ではJSPが画面表示の中心として使われています。
<%@ page contentType="text/html; charset=UTF-8" %>
<html>
<head>
<title>JSPの基本例</title>
</head>
<body>
<p>現在時刻を表示します</p>
<p><%= new java.util.Date() %></p>
</body>
</html>
2. サーブレットとは?JSPとの違いを簡単に整理
サーブレットとは、JavaでWeb上の処理を行うためのプログラムです。 正式には「Java Servlet」と呼ばれ、ユーザーからのリクエストを受け取り、必要な処理を行い、その結果を返す役割を持っています。 JSPと同じく、Java Webアプリケーションの重要な要素です。
JSPとサーブレットの違いで初心者が混乱しやすいのは、「どちらもJavaを使う」という点です。 役割で考えると整理しやすくなります。 サーブレットは「処理担当」、JSPは「表示担当」という役割分担が基本です。
例えば、ログイン処理を考えてみましょう。 ユーザーが入力したIDとパスワードをチェックする処理はサーブレットが行います。 その結果として「ログイン成功」や「エラー」を画面に表示するのがJSPの仕事です。
技術的には、サーブレットはJavaクラスとして作成され、HTMLを書くのは少し大変です。 一方、JSPはHTMLが中心なので、画面デザインを作りやすいという特徴があります。 そのため、実務では「サーブレットで処理、JSPで表示」という使い分けが一般的です。
import java.io.IOException;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.annotation.WebServlet;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
@WebServlet("/sample")
public class SampleServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
request.setAttribute("message", "サーブレットからのメッセージ");
request.getRequestDispatcher("sample.jsp").forward(request, response);
}
}
3. JSPとサーブレットが連携する基本的な仕組み
JSPとサーブレットは、単独で使われることは少なく、連携して使われるのが基本です。 この連携を理解することが、Java Web開発を理解する第一歩になります。 処理の流れを順番に追ってみましょう。
まず、ユーザーがブラウザからURLにアクセスします。 そのリクエストを最初に受け取るのがサーブレットです。 サーブレットは、入力内容をチェックしたり、必要な計算やデータ取得を行ったりします。
次に、サーブレットは処理結果を「リクエストスコープ」と呼ばれる入れ物に保存します。 これは、JSPにデータを渡すための仕組みです。 その後、JSPに処理を引き渡し、画面表示を任せます。
JSPは、サーブレットから受け取ったデータを使ってHTMLを生成し、最終的にユーザーの画面に表示します。 この一連の流れによって、動的なWebページが完成します。 初心者の方は、「サーブレットが裏方、JSPが表舞台」と覚えるとイメージしやすいでしょう。
<%@ page contentType="text/html; charset=UTF-8" %>
<html>
<head>
<title>JSPとサーブレットの連携</title>
</head>
<body>
<h1>連携サンプル</h1>
<p><%= request.getAttribute("message") %></p>
</body>
</html>
4. JSPとサーブレットの処理の流れを図解で理解
JSPとサーブレットを正しく使い分けるためには、処理の流れを頭の中で整理できるようになることがとても重要です。 ここでは、図を使わずに文章だけで処理の流れを丁寧に説明していきます。 初心者の方は、最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、一つずつ追っていけば必ず理解できます。
まず、利用者がブラウザからWebアプリケーションにアクセスします。 例えば、ログイン画面のボタンを押した瞬間に、ブラウザはサーバーに対してリクエストを送信します。 このリクエストを最初に受け取るのが、サーブレットです。
サーブレットは、受け取ったリクエストの内容を確認し、必要な処理を行います。 入力値のチェックや、データベースからの情報取得、計算処理など、画面表示以外の仕事はすべてサーブレットが担当します。 この段階では、まだHTMLの画面は作られていません。
次に、サーブレットは処理結果をリクエストスコープに保存します。 リクエストスコープとは、サーブレットからJSPへ一時的にデータを渡すための入れ物のようなものです。 この入れ物に値を詰めておくことで、後続のJSPがその情報を利用できます。
その後、サーブレットはJSPへ処理を引き渡します。 このときに使われるのがフォワードという仕組みです。 フォワードを使うことで、URLを変えずに内部的に処理をJSPへ移すことができます。
最後に、JSPがサーブレットから受け取ったデータを使ってHTMLを生成し、そのHTMLがブラウザへ返されます。 利用者が目にする画面は、このJSPが作り出したHTMLです。 この一連の流れを理解できると、JSPとサーブレットの役割が自然と腑に落ちるようになります。
request.setAttribute("userName", "山田太郎");
request.getRequestDispatcher("result.jsp").forward(request, response);
<p>ようこそ、<%= request.getAttribute("userName") %> さん</p>
5. MVCモデルで見るJSPとサーブレットの役割分担
JSPとサーブレットの関係をより深く理解するために、MVCモデルという考え方を知っておくと非常に役立ちます。 MVCモデルは、Webアプリケーションの設計でよく使われる考え方で、処理を三つの役割に分けて考えます。
MVCは、モデル、ビュー、コントローラの頭文字を取ったものです。 モデルは、データや業務ロジックを担当します。 ビューは、画面表示を担当します。 コントローラは、利用者からの操作を受け取り、処理の流れを制御します。
JavaのWebアプリケーションに当てはめると、サーブレットがコントローラの役割を担います。 リクエストを受け取り、どの処理を行い、どの画面を表示するかを判断するのがサーブレットです。 一方、JSPはビューとして、画面表示に専念します。
モデルにあたる部分は、データベースアクセスを行うクラスや、計算処理をまとめたクラスです。 サーブレットは、これらのモデルを呼び出し、その結果をJSPに渡します。 JSP自身が複雑な処理を行わないことが、MVCを意識した設計の重要なポイントです。
MVCモデルを意識すると、ソースコードの見通しが良くなり、修正や機能追加がしやすくなります。 画面デザインを変更したい場合はJSPだけを修正すればよく、処理内容を変えたい場合はサーブレットやモデルを修正すれば済みます。 この分離が、実務でJSPとサーブレットがセットで使われる理由の一つです。
String result = service.executeLogic();
request.setAttribute("result", result);
request.getRequestDispatcher("view.jsp").forward(request, response);
<h2>処理結果</h2>
<p><%= request.getAttribute("result") %></p>
6. JSPとサーブレットの違いを理解する重要ポイント
JSPとサーブレットは、どちらもJavaを使う技術であるため、初心者の方は混同しがちです。 しかし、役割の違いを明確に意識することで、正しい使い分けができるようになります。 ここでは、特に重要なポイントを整理します。
一つ目のポイントは、主な役割の違いです。 サーブレットは処理中心で、リクエストの制御やビジネスロジックの呼び出しを担当します。 JSPは表示中心で、HTMLを生成し、利用者に見せる画面を作る役割です。
二つ目のポイントは、記述のしやすさです。 サーブレットでHTMLを書こうとすると、文字列としてHTMLを組み立てる必要があり、可読性が下がります。 その点、JSPはHTMLをそのまま書けるため、画面作成に向いています。
三つ目のポイントは、保守性です。 JSPに処理を書きすぎると、画面とロジックが混ざってしまい、後から修正するのが難しくなります。 サーブレットに処理を集約し、JSPは表示に徹することで、長期的に管理しやすいコードになります。
最後に覚えておきたいのは、JSPは内部的にはサーブレットに変換されて実行されているという点です。 つまり、JSPとサーブレットは全く別物ではなく、仕組みとしては密接に関係しています。 それでも役割を分けて使うことが、実務では非常に重要になります。
これらのポイントを意識しながら学習を進めることで、JSPとサーブレットの理解が一段と深まり、 Javaを使ったWebアプリケーション開発の基礎がしっかり身についていくでしょう。
7. JSPとサーブレットを連携させるメリット
JSPとサーブレットを連携させて開発を行う最大のメリットは、役割分担を明確にできる点にあります。 Javaを使ったWebアプリケーションでは、画面表示と処理を同じ場所に書いてしまうと、コードが複雑になりがちです。 JSPとサーブレットを組み合わせることで、それぞれの得意分野に集中させることができます。
サーブレットは、利用者から送られてきたリクエストを受け取り、入力チェックや計算処理、データベース操作などの中核となる処理を担当します。 一方、JSPはサーブレットが用意した結果をもとに、画面として利用者に見せる役割に専念します。 この分離によって、コードの見通しが非常に良くなります。
実務では、画面デザインの変更が頻繁に発生します。 もしサーブレットの中にHTMLを大量に書いていた場合、デザイン変更のたびにJavaコードを修正する必要があり、ミスの原因になります。 JSPに表示処理をまとめておけば、画面側の修正はJSPだけで完結し、処理ロジックに影響を与えません。
また、チーム開発との相性が良い点も大きなメリットです。 処理を担当するエンジニアと、画面を担当するエンジニアが同時に作業しやすくなります。 サーブレットとJSPの責務が分かれていることで、作業範囲が明確になり、衝突や修正の手戻りを減らすことができます。
さらに、MVCモデルに沿った設計を自然に実現できる点も見逃せません。 サーブレットをコントローラ、JSPをビューとして使うことで、設計の考え方が整理され、後からコードを読んだ人にも理解しやすい構成になります。 結果として、保守性と拡張性の高いWebアプリケーションを構築できるようになります。
@WebServlet("/login")
public class LoginServlet extends HttpServlet {
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
String userId = request.getParameter("userId");
boolean success = userId != null && userId.length() > 0;
request.setAttribute("loginResult", success);
request.getRequestDispatcher("loginResult.jsp").forward(request, response);
}
}
<p>
<% if ((Boolean)request.getAttribute("loginResult")) { %>
ログインに成功しました
<% } else { %>
ログインに失敗しました
<% } %>
</p>
8. JSPとサーブレット連携時の注意点とよくあるミス
JSPとサーブレットを連携させる際には、いくつか注意すべきポイントがあります。 初心者の方がつまずきやすいのは、JSPに処理を書きすぎてしまうことです。 JSPは画面表示が主な役割であり、複雑な条件分岐やデータ操作を多く書くと、可読性が大きく低下します。
特に、スクリプトレットと呼ばれるJavaコードをJSP内に大量に書くのは避けるべきです。 一時的には動作しますが、後から修正しようとしたときに、どこで何をしているのか分かりにくくなります。 基本的な考え方として、処理はサーブレット、表示はJSPというルールを意識することが重要です。
次によくあるミスとして、スコープの理解不足があります。 サーブレットで設定した値をJSPで使おうとして、表示されないというケースは非常に多いです。 これは、リクエストスコープ、セッションスコープなどの違いを正しく理解していないことが原因です。 フォワードで画面遷移する場合は、リクエストスコープが使われる点を覚えておきましょう。
また、リダイレクトとフォワードの使い分けを間違えることも注意点の一つです。 リダイレクトを使うと、新しいリクエストが発生するため、リクエストスコープのデータは引き継がれません。 画面にデータを渡したい場合は、フォワードを使う必要があります。 この違いを理解していないと、意図しない挙動につながります。
最後に、文字コードの指定漏れにも注意が必要です。 サーブレットとJSPで文字コードが一致していないと、日本語が文字化けする原因になります。 コンテンツタイプやエンコーディングを明示的に指定し、両者で統一することが、安定した表示につながります。
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
request.setCharacterEncoding("UTF-8");
request.setAttribute("message", "文字化け防止の設定");
request.getRequestDispatcher("charset.jsp").forward(request, response);
<p><%= request.getAttribute("message") %></p>
9. JSPとサーブレットの違いと使い分けポイント整理
ここまでの内容を踏まえて、JSPとサーブレットの違いと使い分けのポイントを整理しておきましょう。 両者は同じJava技術ですが、役割は明確に異なります。 この違いを意識できるかどうかが、初心者から一段階成長するための重要な分かれ目になります。
サーブレットは、利用者からのリクエストを受け取り、処理の流れを制御する存在です。 入力値のチェック、業務ロジックの実行、次に表示する画面の判断など、アプリケーションの中心となる処理を担当します。 そのため、画面表示を意識したHTMLを書く場所ではありません。
一方、JSPは画面表示に特化した技術です。 HTMLをベースに、サーブレットから渡されたデータを埋め込んで表示します。 利用者に見せる内容を分かりやすく整えることが、JSPの最も重要な役割です。 処理を詰め込みすぎないことが、良いJSPを書くためのポイントです。
使い分けの判断に迷ったときは、「これは画面を作るための処理か、それとも裏側の処理か」を基準に考えるとよいでしょう。 画面に表示するためのデータを準備する段階まではサーブレットで行い、実際に表示する部分だけをJSPに任せるのが基本です。
この考え方を身につけると、コードの構成が自然と整理され、後から見直したときにも理解しやすくなります。 JSPとサーブレットの違いを正しく理解し、適切に使い分けることが、Java Web開発をスムーズに進めるための大きな武器になるでしょう。