カテゴリ: Spring 更新日: 2026/01/26

DI(依存性注入)とは?初心者向けにやさしく解説!Springで学ぶ基礎知識

DI(依存性注入)とは?初心者向けにやさしく解説
DI(依存性注入)とは?初心者向けにやさしく解説

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「先輩、Springの勉強をしていたらDIっていう言葉が出てきたんですけど、これは何なんですか?」

先輩

「DIは依存性注入と呼ばれる仕組みで、クラス同士の依存関係を外部から渡してあげる方法なんだよ。Springの大きな特徴のひとつだね。」

新人

「依存関係って、普通は自分でnewして作るんじゃないんですか?」

先輩

「確かに普通はそうだけど、それだとクラス同士が強く結びついてしまって変更やテストがしづらくなるんだ。DIを使えば、その依存関係を外から注入できるから、柔軟で保守しやすいコードになるんだよ。」

新人

「なるほど!じゃあ、もっと詳しく教えてください!」

先輩

「よし、まずはDIが何かという基本から見ていこう。」

1. DI(依存性注入)とは何か

1. DI(依存性注入)とは何か
1. DI(依存性注入)とは何か

DI(Dependency Injection、依存性注入)とは、オブジェクトが利用する他のオブジェクト(依存オブジェクト)を、外部から注入する設計パターンです。通常、クラスの中で必要なオブジェクトはnewキーワードを使って自分で生成しますが、DIを使うとその生成を外部(フレームワークやコンテナ)に任せることができます。

例えば、サービスクラスがリポジトリクラスを使う場合、通常はサービスクラスの中でnew Repository()とします。しかし、DIを使うと、Springなどのフレームワークがそのリポジトリを生成してサービスクラスに渡してくれます。これにより、コードの再利用性やテストのしやすさが格段に向上します。

この仕組みはSpringのIoCコンテナによって実現されます。IoC(Inversion of Control、制御の反転)とは、オブジェクトの生成やライフサイクル管理を開発者ではなくフレームワークが行うという考え方です。

2. なぜDIが必要なのか(依存関係の問題点とDIの役割)

2. なぜDIが必要なのか(依存関係の問題点とDIの役割)
2. なぜDIが必要なのか(依存関係の問題点とDIの役割)

DIが必要な理由は、クラス同士の依存関係を減らして、コードを柔軟で変更に強くするためです。もしクラスの中で直接newして依存オブジェクトを作ってしまうと、次のような問題が起こります。

  • 他の実装に切り替えるときに、クラスのコードを直接修正する必要がある
  • テスト用のモックオブジェクトに差し替えるのが難しい
  • 依存するクラスの数が増えると、メンテナンスが困難になる

DIを使えば、これらの依存関係を外部から注入できるので、コードの修正箇所を最小限に抑えられます。また、SpringのDI機能を利用することで、アノテーションを付けるだけで依存オブジェクトを自動で注入してもらえるため、開発効率も向上します。

以下は、SpringでDIを使う簡単な例です。サービスクラスにリポジトリクラスを注入しています。


package com.example.demo.service;

import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Service;
import com.example.demo.repository.UserRepository;

@Service
public class UserService {

    private final UserRepository userRepository;

    @Autowired // コンストラクタインジェクション
    public UserService(UserRepository userRepository) {
        this.userRepository = userRepository;
    }

    public void processUser() {
        System.out.println("ユーザー処理開始");
        userRepository.save();
    }
}

このコードでは、@Autowiredを使ってSpringがUserRepositoryのインスタンスを自動的に注入しています。これにより、サービスクラス側ではnewを使わずに依存オブジェクトを利用できます。

DIを使った開発のメリット

DIを活用すると、テスト時にモックオブジェクトへ差し替えるのが容易になります。また、依存するクラスの実装を変更する場合でも、コンストラクタや設定ファイルの変更だけで済むため、本体のロジックを修正する必要がありません。これは大規模なプロジェクトや長期間の運用において非常に大きなメリットです。

3. DIの仕組みと動作原理

3. DIの仕組みと動作原理
3. DIの仕組みと動作原理

DI(依存性注入)の仕組みは、SpringのIoCコンテナが中心となって動きます。IoCコンテナは、アプリケーションで使用するオブジェクト(Bean)を生成し、その依存関係を解決してから必要な場所に注入します。これにより、開発者はオブジェクトの生成処理を意識する必要がなくなります。

Springでは、アプリケーション起動時にコンポーネントスキャンや設定ファイルを元にBeanを作成します。その後、クラスが必要とする依存オブジェクトを、コンストラクタやフィールド、またはセッターメソッド経由で注入します。これがDIの基本的な動作です。

例えば、ユーザー情報を扱うサービスがあり、それがリポジトリに依存している場合、SpringはリポジトリのBeanを先に作成し、それをサービスのコンストラクタに渡してくれます。この一連の流れが、DIの仕組みの根幹です。

4. SpringにおけるDIの使い方(@Autowiredやコンストラクタインジェクションなど)

4. SpringにおけるDIの使い方(@Autowiredやコンストラクタインジェクションなど)
4. SpringにおけるDIの使い方(@Autowiredやコンストラクタインジェクションなど)

SpringでDIを実装する方法はいくつかありますが、代表的なのはコンストラクタインジェクションフィールドインジェクションです。特に推奨されるのはコンストラクタインジェクションで、依存関係が必須であることを明確にでき、テストや保守の際にもメリットがあります。

以下は、@Autowiredを使ったコンストラクタインジェクションの例です。


package com.example.demo.controller;

import com.example.demo.service.UserService;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;

@Controller
public class UserController {

    private final UserService userService;

    @Autowired
    public UserController(UserService userService) {
        this.userService = userService;
    }

    @GetMapping("/process")
    public String processUser() {
        userService.processUser();
        return "processed";
    }
}

このコードでは、UserControllerUserServiceに依存していますが、自分でnewしていません。代わりに、Springがコンストラクタ経由でUserServiceを注入しています。これにより、依存関係を外部から安全に渡せます。

フィールドインジェクションの場合は、フィールドに直接@Autowiredを付与しますが、テストや設計上の柔軟性を考慮すると、コンストラクタインジェクションの方が推奨されます。

5. DIを使わない場合との比較

5. DIを使わない場合との比較
5. DIを使わない場合との比較

DIを使わない場合、クラスの中で依存するオブジェクトを直接生成します。例えば、次のようにnewを使ってリポジトリを作る方法です。


package com.example.demo.service;

import com.example.demo.repository.UserRepository;

public class UserServiceWithoutDI {

    private final UserRepository userRepository;

    public UserServiceWithoutDI() {
        this.userRepository = new UserRepository(); // 自分で依存オブジェクトを生成
    }

    public void processUser() {
        System.out.println("ユーザー処理開始(DIなし)");
        userRepository.save();
    }
}

このような書き方をすると、UserRepositoryの実装を別のものに差し替えたい場合に、UserServiceWithoutDIのコードを直接修正する必要があります。また、テストでモックを使う場合も、コードの差し替えが困難です。

これに対して、DIを使えば、依存オブジェクトの生成や管理はすべてSpringに任せられるため、実装の切り替えやテストが容易になります。さらに、アプリケーション全体の構造が明確になり、保守性も大きく向上します。

DIがもたらす設計上のメリット

DIは単なる便利機能ではなく、設計全体をシンプルかつ堅牢にする重要な手法です。依存関係を外部化することで、各クラスが「何をするか」に集中でき、「どのように相手を作るか」を気にする必要がなくなります。結果として、コードの再利用性が高まり、チーム開発や長期運用でもトラブルが減ります。

SpringのDIを理解して使いこなすことで、アプリケーション開発の品質は格段に向上します。特に、pleiades + Gradle環境でSpringアプリケーションを作成する際には、早い段階からDIを活用することが推奨されます。

6. DIを使うメリット(保守性向上、テスト容易化など)

6. DIを使うメリット(保守性向上、テスト容易化など)
6. DIを使うメリット(保守性向上、テスト容易化など)

DI(依存性注入)を使う最大のメリットは、アプリケーションの保守性テストのしやすさが大幅に向上することです。依存関係を外部から注入することで、クラス同士の結びつきが弱まり、変更や拡張が必要な場合でも最小限の修正で対応できます。これは長期間運用するシステムや大規模プロジェクトで特に効果を発揮します。

また、DIを使えばテスト時にモックオブジェクトを簡単に注入できます。例えば、本番用のリポジトリではなくテスト用の偽物のリポジトリを渡すことで、データベース接続を行わずに動作確認が可能です。このように、テストの自動化や単体テストの効率化にも直結します。

さらに、依存するクラスの実装を切り替える場合でも、DIを使っていれば設定やコンストラクタの変更だけで済み、ビジネスロジックのコードには手を加える必要がありません。これにより、機能追加や仕様変更の際にバグが混入するリスクを大きく減らせます。

7. 実際のプロジェクトでのDI活用例

7. 実際のプロジェクトでのDI活用例
7. 実際のプロジェクトでのDI活用例

DIは、現場のSpringアプリケーション開発で多くの場面で活用されています。例えば、ユーザー登録機能を持つアプリケーションでは、UserControllerUserServiceを利用し、そのUserServiceUserRepositoryを利用するという構造になります。

このとき、各クラスは自分が直接newするのではなく、Springが自動的に依存するオブジェクトを注入します。以下は、実際のDIを使ったプロジェクト構造の例です。


package com.example.demo.controller;

import com.example.demo.service.UserService;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;

@Controller
public class UserController {

    private final UserService userService;

    @Autowired
    public UserController(UserService userService) {
        this.userService = userService;
    }

    @PostMapping("/register")
    public String registerUser() {
        userService.register("山田太郎", "taro@example.com");
        return "registerSuccess";
    }
}

package com.example.demo.service;

import com.example.demo.repository.UserRepository;
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.stereotype.Service;

@Service
public class UserService {

    private final UserRepository userRepository;

    @Autowired
    public UserService(UserRepository userRepository) {
        this.userRepository = userRepository;
    }

    public void register(String name, String email) {
        userRepository.save(name, email);
    }
}

package com.example.demo.repository;

import org.springframework.stereotype.Repository;

@Repository
public class UserRepository {
    public void save(String name, String email) {
        System.out.println("ユーザー登録: " + name + " / " + email);
    }
}

この例では、コントローラはサービスの実装を知らなくても利用でき、サービスはリポジトリの実装を知らなくても動作します。これにより、それぞれのクラスが役割に専念でき、将来的に別の実装に差し替えることも容易です。

8. 初心者がDIを学ぶ際のおすすめの方法

8. 初心者がDIを学ぶ際のおすすめの方法
8. 初心者がDIを学ぶ際のおすすめの方法

初心者がDIを効率的に学ぶためには、まずは小さなサンプルアプリを作って試すのがおすすめです。例えば、pleiades + Gradle環境でSpringプロジェクトを作成し、2〜3クラス程度でDIを使った依存関係の注入を体験してみましょう。

ステップとしては、まず依存オブジェクトを直接newするコードを書き、その後DIを使った書き方に置き換えることで、違いとメリットを実感できます。このプロセスで、コンストラクタインジェクション、フィールドインジェクション、セッターインジェクションの違いも学ぶことができます。

また、テストコードを書いてモックオブジェクトを注入する練習をすると、DIの便利さをさらに理解できます。JUnitやMockitoなどのテストフレームワークと組み合わせれば、依存するクラスを簡単に差し替えて検証できます。

さらに、Springの公式ドキュメントや入門書籍を活用すると理解が深まります。特に、IoCコンテナの仕組みやBeanのライフサイクルを学ぶと、DIの動作原理が明確になります。

まとめの前に押さえておきたいポイント

  • DIは依存関係を外部化し、コードの柔軟性と保守性を高める
  • SpringのIoCコンテナがオブジェクト生成と依存関係解決を自動で行う
  • テスト時にモックを注入できるため、単体テストが容易になる
  • pleiades + Gradle環境でも簡単に利用でき、学習コストが低い

まとめ

まとめ
まとめ

本記事では、Springを使ったJava開発において非常に重要な概念であるDI(依存性注入)について、初心者向けに基礎から実践レベルまで丁寧に解説してきました。DIとは何か、なぜDIが必要なのか、そしてDIを使うことでどのようなメリットが得られるのかを理解することで、Spring開発の全体像が一気に見えやすくなったのではないでしょうか。

まず、DI(Dependency Injection、依存性注入)とは、クラスが利用する他のクラスを自分自身で生成するのではなく、外部から渡してもらう設計手法であることを学びました。従来のようにnewキーワードを使って依存オブジェクトを直接生成すると、クラス同士の結びつきが強くなり、変更やテストが難しくなります。DIを使うことで、この問題を根本的に解決できる点が大きな特徴です。

Springでは、このDIの仕組みをIoCコンテナが担っています。IoCコンテナは、アプリケーション起動時にBeanを生成し、依存関係を解決したうえで、必要なクラスに自動的に注入します。開発者はオブジェクト生成や管理を意識する必要がなくなり、ビジネスロジックの実装に集中できるようになります。これはSpringが多くの現場で採用されている大きな理由の一つです。

また、SpringにおけるDIの具体的な実装方法として、コンストラクタインジェクション@Autowiredアノテーションの使い方を確認しました。特にコンストラクタインジェクションは、依存関係が明確になり、テストや保守の面でも優れているため、現在のSpring開発では推奨される方法です。依存オブジェクトを必須として扱える点も、設計の安全性を高めてくれます。

DIを使わない場合との比較を通して、依存関係をクラス内部で解決することの問題点も理解できました。DIなしのコードでは、実装変更のたびに修正箇所が増え、テスト用のモック差し替えも困難になります。一方、DIを使えば、設定や注入先を変えるだけで柔軟に対応でき、結果として保守性・拡張性・テスト容易性の高いアプリケーションを実現できます。

実際のプロジェクト例では、Controller・Service・RepositoryがDIによって疎結合に連携している構造を確認しました。この構成はSpring Bootを使ったWebアプリケーションの基本形であり、ユーザー登録やデータ処理など、あらゆる機能開発の土台となります。DIを正しく理解することは、現場で通用するSpringエンジニアになるための必須条件といえるでしょう。

以下は、DIの基本をおさらいするためのシンプルなサンプルコードです。Springがどのように依存オブジェクトを注入しているのかを、改めて確認してみましょう。


@Service
public class SampleService {

    private final SampleRepository sampleRepository;

    @Autowired
    public SampleService(SampleRepository sampleRepository) {
        this.sampleRepository = sampleRepository;
    }

    public void execute() {
        sampleRepository.run();
    }
}

このようにDIを活用することで、クラスは「何をするか」だけに集中でき、「どのように依存オブジェクトを作るか」を考える必要がなくなります。 「DIとは」「依存性注入 Spring」「Spring DI 使い方」「IoC コンテナ 初心者」「Java DI メリット」といったキーワードは検索ニーズも高く、SEO対策の観点でも非常に重要なテーマです。 本記事を通じてDIの基礎を理解できたら、ぜひ実際にSpringプロジェクトを作成し、DIを使った設計を体験してみてください。

新卒エンジニアと先輩社員の振り返り会話

新卒エンジニア

「DIって難しそうな言葉だと思っていましたが、依存関係を外から渡す仕組みだと分かってスッと理解できました。」

先輩社員

「そうだね。最初は抽象的だけど、newしないで済む理由が分かると一気に理解が進むよ。」

新卒エンジニア

「コンストラクタインジェクションが推奨されている理由も、テストしやすいからなんですね。」

先輩社員

「その通り。DIはテストとセットで考えると、本当の便利さが分かるようになるよ。」

新卒エンジニア

「SpringのIoCコンテナが裏で色々やってくれているのも理解できました。」

先輩社員

「そこまで分かれば十分だね。あとは実際にコードを書いてDIに慣れていこう。」

新卒エンジニア

「はい!DIを意識して、保守しやすいコードを書けるように頑張ります!」

この記事を読んだ人からの質問

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プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

DI(依存性注入)とは何ですか?Springで使われる理由を教えてください。

DIとは「Dependency Injection」の略で、日本語では「依存性注入」と呼ばれます。クラスが必要とするオブジェクト(依存オブジェクト)を外部から注入することで、クラス同士の結びつきを弱くして、コードの柔軟性と保守性を高める設計パターンです。Springフレームワークでは、このDIが自動的に行われ、より効率的なアプリケーション開発が可能になります。
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