カテゴリ: Spring 更新日: 2025/06/18

SpringとServletの関係は?何が進化したのか|初心者向けにわかりやすく解説

SpringとServletの関係は?何が進化したのか
SpringとServletの関係は?何が進化したのか

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「先輩、Servletは知ってるんですけど、Springとどう違うのか教えてほしいです。」

先輩

「ServletはJavaの基本的なWeb技術で、Springはその上に便利な仕組みや開発効率向上を乗せたフレームワークなんだよ。」

新人

「何が進化したって感じる点がありますか?」

先輩

「じゃあ、今日はServletの基本から、Springがどう進化したのかを順番に見ていこう!」

1. Servletとは何か?

1. Servletとは何か?
1. Servletとは何か?

まず初心者の方向けに、Servletの基本から説明します。Servlet(サーブレット)は、JavaでWebサーバー上で動くプログラムの仕組みです。リクエストを受け取って処理し、レスポンスを返します。

PleiadesとGradleの環境では、Servletを使ってHello Worldの画面を表示することもできます。例えば、web.xmlでサーブレットを登録し、HttpServletを継承したクラスを作ります。


public class HelloServlet extends HttpServlet {
    @Override
    protected void doGet(HttpServletRequest req, HttpServletResponse resp)
            throws IOException {
        resp.setContentType("text/html");
        resp.getWriter().write("<h1>Hello Servlet!</h1>");
    }
}

このように書くと、Servletはリクエストとレスポンスを自分で管理する必要があります。開発が少し面倒に感じるポイントがありますね。

2. ServletとSpringの基本的な関係

2. ServletとSpringの基本的な関係
2. ServletとSpringの基本的な関係

次に、ServletとSpringの関係について見ていきましょう。SpringはServletを内部で利用していますが、開発者が直接HttpServletを書く必要はありません。

Spring MVCでは、内部でDispatcherServletというServletがすべてのリクエストを仲介し、@Controllerや@GetMappingなどのアノテーションでルートを指定できます。例えば、Pleiades+Gradle環境なら簡単なControllerクラスを書いて以下のように使えます。


@Controller
public class HelloController {
    @GetMapping("/hello")
    public String hello(Model model) {
        model.addAttribute("message", "Hello Spring!");
        return "hello";
    }
}

SpringはServletの複雑な処理を隠蔽し、@Controllerなどのアノテーションで直感的にルートを設定できる点が大きな進化ポイントです。

3. SpringがServletをどのように使っているか(Spring MVCとServletの役割)

3. SpringがServletをどのように使っているか(Spring MVCとServletの役割)
3. SpringがServletをどのように使っているか(Spring MVCとServletの役割)

ここでは、Spring MVCがServlet(サーブレット)をどのように活かしているのかをわかりやすく説明します。Servletはリクエストの受け取りとレスポンスの返却を行う基本的な仕組みですが、Spring MVCではその処理をDispatcherServletというクラスが担当します。

DispatcherServletはServletコンテナに登録され、すべてのリクエストを一度キャッチします。そこから、アノテーションで書かれた@Controllersや@GetMappingなどにルーティングしてくれます。本来Servletで書く煩雑な処理を、Springが自動で振り分けてくれるわけです。

Pleiades+Gradle環境でSpring MVCを使う場合は、以下のように@Controllerで書くだけで、DispatcherServletが自動でルーティングしてくれます。


@Controller
public class SampleController {
    @GetMapping("/sample")
    public String sample(Model model) {
        model.addAttribute("msg", "サンプルページへようこそ!");
        return "sample";
    }
}

この設定だけで、DispatcherServletが「/sample」へのアクセスをこのメソッドに送ってくれるのです。

4. Springでのリクエスト処理の流れ(DispatcherServletの仕組み)

4. Springでのリクエスト処理の流れ(DispatcherServletの仕組み)
4. Springでのリクエスト処理の流れ(DispatcherServletの仕組み)

リクエストが来たとき、Spring MVCでは具体的に以下のような流れで処理されます。

  1. ブラウザから「/sample」にアクセス
  2. DispatcherServletがそのリクエストを受け取る
  3. ハンドラーマッピングで、該当する@Controllerのメソッドを特定
  4. メソッドを呼び出し、Modelへデータを追加
  5. 戻り値の名称("sample")から適切なテンプレートを選んでレンダリング
  6. HTMLを生成し、レスポンスとして返却

この流れのおかげで、Servletの裏側を意識しなくても、@Controllerで直感的に画面処理が書けます。開発効率が大きく向上します。

5. ServletからSpringへ進化したポイント(開発効率、コード量の削減など)

5. ServletからSpringへ進化したポイント(開発効率、コード量の削減など)
5. ServletからSpringへ進化したポイント(開発効率、コード量の削減など)

ServletからSpring MVCに移ることで得られる進化ポイントを初心者向けに整理します。

  • コード量が減る
    ServletではHttpServletRequestやHttpServletResponseを直接扱う必要があり、多くのコードを書かなければなりません。Spring MVCでは@Controllerと@GetMappingだけで済み、Model操作も簡単です。
  • 開発速度が速くなる
    DispatcherServletがルーティングやビューのレンダリングを自動で行うため、開発者はビジネスロジックに集中できます。
  • 保守性が高まる
    アノテーションによってURLと処理の対応が明確になり、あとから追加・変更しやすくなります。フォルダ構成や@Controllersの整理もしやすくなります。
  • 拡張性がある
    Spring FrameworkにはDI(依存性注入)やAOP(横断的処理)などの仕組みがあり、Servletだけのときには実現しにくい高度な機能も簡単に導入できます。

ServletからSpring MVCに進むことで、より少ないコードで、保守性の高いWebアプリケーションが開発できます。その進化は初心者にもすぐに実感できるはずです。

6. Servletベースのアプリ開発のデメリットとSpringの利点

6. Servletベースのアプリ開発のデメリットとSpringの利点
6. Servletベースのアプリ開発のデメリットとSpringの利点

ServletベースでJava Webアプリを作るときには、以下のようなデメリットがあります:

  • 設定が大変
    web.xmlでServlet登録やURLパターンを書かないといけません。設定のミスで動かないことも多いです。
  • コードが冗長
    HttpServletRequestやHttpServletResponseの扱いが多く、同じような処理を何度も書く必要があります。
  • 部品化しにくい
    DI(依存性注入)やAOP(横断的処理)が標準で使えず、処理を分割して認識しにくい構造になります。

一方、Springを使うと次のような利点があります:

  • アノテーションで設定が簡単に
    @Controllerや@GetMappingを使うだけで、URLと処理がつながります。設定ミスが少なくなります。
  • コードがスッキリ
    HttpServletRequestの直接操作が不要になり、ModelやDIを使って簡潔に書けます。
  • 依存性注入で再利用が簡単
    @Autowiredなどを使うことで、部品化されたクラスを簡単に使いまわすことができます。
  • テストがしやすくなる
    Springは単体テストやモックのためのツールも整っていて、テストコードが書きやすいです。

このように、SpringはServletの基本機能をそのまま使いつつ、開発者に優しい仕組みを多数提供してくれます。

7. まとめ:Springでの開発がなぜ便利なのか

7. まとめ:Springでの開発がなぜ便利なのか
7. まとめ:Springでの開発がなぜ便利なのか

ここまで見てきたように、SpringとServletには大きな違いがあり、Springには初心者でも実感しやすい便利さがあります:

  • 設定が楽:アノテーション中心の簡単設計でweb.xmlが不要。
  • コードが読みやすく、少ない:HttpServletの細かい処理を意識しなくて済む。
  • 再利用やテストがしやすい:DIとAOPで設計に柔軟性がでる。
  • 開発が楽しい:PleiadesとGradle環境ですぐに画面が確認できるので、手を動かしながら学べます。

そのため、初心者の方でも早くアプリ開発を体感でき、コードの構造も自然に学べるのがSpringの大きな魅力です。

8. SpringとServletの学習を進めるステップ

8. SpringとServletの学習を進めるステップ
8. SpringとServletの学習を進めるステップ

最後に、ServletとSpringを順に学んで理解を深めるための練習ステップを紹介します:

① Servletで簡単な画面表示を試す


public class HelloServlet extends HttpServlet {
    @Override
    protected void doGet(HttpServletRequest req, HttpServletResponse resp)
            throws IOException {
        resp.setContentType("text/html");
        resp.getWriter().write("<h1>Hello from Servlet</h1>");
    }
}

web.xmlにServlet登録をして、リクエストとレスポンスの流れを体感してみましょう。

② Spring MVCで同じ表示を作成


@Controller
public class HelloController {
    @GetMapping("/hello")
    public String hello(Model model) {
        model.addAttribute("msg", "Hello from Spring!");
        return "hello";
    }
}

templates/hello.html を作り、画面にメッセージが表示できるか確認してみましょう。

③ DIやサービスクラスを使ってみる

@Serviceや@Autowired を使って、ビジネスロジックを別クラスに分けて呼び出してみましょう。

④ テストを書いてみる

Spring Boot Starter Test を使って、コントローラやサービスの簡単なテストコードを書いてみましょう。

これらのステップを順に試していくことで、ServletとSpringの違いや、Spring MVC を使った開発のメリットが自然に理解できるようになります。

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