カテゴリ: Servlet 更新日: 2026/02/06

JavaサーブレットとJSPとは?初心者でもわかる仕組みと違いをやさしく解説

サーブレットと JSP の違いをやさしく比較
サーブレットと JSP の違いをやさしく比較

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Webアプリを作るときに、サーブレットとかJSPって言葉をよく見るんですが、正直よく分かりません…」

先輩

「最初は誰でも混乱しますよ。サーブレットとJSPは、JavaでWebアプリケーションを作るための基本的な仕組みなんです。」

新人

「Javaって、画面のないアプリを作るイメージがあったんですが、Webサイトも作れるんですか?」

先輩

「はい。Javaを使って、ブラウザに表示されるWebページの裏側の処理を担当するのがサーブレットやJSPです。」

新人

「なるほど…まずはサーブレットが何なのか知りたいです。」

先輩

「では、サーブレットの役割から順番に見ていきましょう。」

1. サーブレットとは?

1. サーブレットとは?
1. サーブレットとは?

サーブレットとは、Javaで作られたWebアプリケーションの中核となるプログラムです。 とても簡単に言うと、ブラウザからのリクエストに応じて、処理を行い、結果を返す役割を持っています。

例えば、検索フォームに文字を入力して送信すると、その内容を受け取り、結果を表示しますよね。 この「受け取って処理する部分」を担当するのが、Javaサーブレットです。

プログラミング未経験の方は、「リクエスト」という言葉も難しく感じるかもしれません。 リクエストとは、「このページを見せてほしい」「この情報を送るよ」といった、ブラウザからサーバーへのお願いのことです。

サーブレットは、Javaが動くサーバー上で動作します。 そのため、パソコンに直接インストールして使うアプリとは違い、インターネットを通じて多くの人が同時に利用できる仕組みになっています。


import java.io.IOException;
import javax.servlet.ServletException;
import javax.servlet.annotation.WebServlet;
import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;

@WebServlet("/hello")
public class HelloServlet extends HttpServlet {
    protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws ServletException, IOException {
        response.getWriter().println("Hello Servlet");
    }
}

このコードは、とても基本的なサーブレットの例です。 ブラウザからアクセスすると、「Hello Servlet」という文字が表示されます。 細かい文法が分からなくても、「アクセスされたら文字を返すプログラム」だと理解できれば十分です。

2. JSPとは?

2. JSPとは?
2. JSPとは?

JSPとは、Java Server Pagesの略で、Javaを使ってWebページを作るための仕組みです。 サーブレットと深い関係がありますが、役割は少し違います。

サーブレットは処理が中心なのに対して、JSPは画面表示が中心です。 HTMLの中にJavaの処理を埋め込めるのが特徴で、見た目を作りながら、動きのあるページを作れます。

プログラミング未経験の方には、JSPは「動くHTML」だと考えると分かりやすいです。 普通のHTMLは文字や画像を表示するだけですが、JSPは条件によって表示内容を変えられます。


<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>JSPサンプル</title>
</head>
<body>
    <h1>Hello JSP</h1>
    <p>現在の時刻を表示します。</p>
    <%= new java.util.Date() %>
</body>
</html>

このJSPでは、画面に現在の日時が表示されます。 HTMLの中にJavaの処理が書かれているのが分かりますね。

実は、JSPは内部的にサーブレットへ変換されてから実行されます。 つまり、JSPも最終的にはサーブレットとして動いているのです。

3. サーブレットとJSPが登場した背景と目的の違い

3. サーブレットとJSPが登場した背景と目的の違い
3. サーブレットとJSPが登場した背景と目的の違い

サーブレットとJSPが登場した背景には、昔のWeb開発の大変さがあります。 以前は、HTMLと処理のコードが混ざり合い、修正がとても難しい状態でした。

そこで、処理はサーブレット、表示はJSPと役割を分ける考え方が広まりました。 これにより、プログラムの管理がしやすくなり、チーム開発も進めやすくなったのです。

サーブレットは、データの受け取りや計算、判断といった裏側の仕事を担当します。 一方で、JSPはユーザーが見る画面を担当します。

この役割分担は、現在のWeb開発でもとても重要な考え方です。 初心者の方は、「サーブレットは頭脳、JSPは顔」とイメージすると理解しやすいでしょう。

JavaのサーブレットとJSPを理解することは、Webアプリケーションの基本を学ぶ第一歩です。 仕組みを知ることで、フレームワークや最新技術への理解もスムーズになります。

4. サーブレットとJSPの処理の流れを比較(リクエストからレスポンスまで)

4. サーブレットとJSPの処理の流れを比較(リクエストからレスポンスまで)
4. サーブレットとJSPの処理の流れを比較(リクエストからレスポンスまで)

ここでは、サーブレットとJSPがどのような流れで処理されているのかを確認します。 Webアプリケーションでは、必ずリクエストとレスポンスの流れが存在します。 この流れを理解することで、処理の役割分担がはっきりと見えてきます。

まず、ブラウザからリクエストが送信されると、サーバー側でサーブレットが呼び出されます。 サーブレットは、リクエストの内容を受け取り、必要な情報を取得したり、条件によって処理を分岐させたりします。 その後、処理結果をリクエストスコープに保存し、JSPへ処理を引き渡します。

一方で、JSPは受け取った情報をもとに画面を生成します。 JSPは表示に特化しているため、HTMLとして出力される内容を組み立てることが主な役割です。 最終的に生成されたHTMLがレスポンスとしてブラウザへ返されます。

このように、サーブレットは処理の開始から制御を担当し、JSPは結果の表示を担当します。 両者を組み合わせることで、処理の流れが整理され、理解しやすい構造になります。


public class SampleServlet extends HttpServlet {
    protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws ServletException, IOException {

        String message = "こんにちは";
        request.setAttribute("msg", message);

        RequestDispatcher dispatcher =
                request.getRequestDispatcher("/sample.jsp");
        dispatcher.forward(request, response);
    }
}

<%@ page contentType="text/html; charset=UTF-8" %>
<html>
<body>
    <p>メッセージ表示</p>
    <p><%= request.getAttribute("msg") %></p>
</body>
</html>

5. 記述方法・可読性の違い(JavaコードとHTMLの関係)

5. 記述方法・可読性の違い(JavaコードとHTMLの関係)
5. 記述方法・可読性の違い(JavaコードとHTMLの関係)

サーブレットとJSPでは、コードの書き方に大きな違いがあります。 サーブレットは、すべてJavaのコードで記述されるため、HTMLを文字列として扱う必要があります。 そのため、画面が複雑になるほどコードが読みにくくなる傾向があります。

例えば、HTMLを一行ずつ出力するような書き方では、どこが画面でどこが処理なのか分かりにくくなります。 初心者の方がサーブレットだけで画面を作成すると、可読性の低さに戸惑うことが多いでしょう。

一方で、JSPはHTMLを中心に記述でき、その中に必要な部分だけJavaの処理を書きます。 そのため、画面構造が直感的に理解しやすくなります。 デザインの修正や文章の変更も、HTMLとして見ながら行える点が大きな利点です。

この違いにより、役割分担が重要になります。 処理はサーブレット、表示はJSPという考え方が、可読性を高める基本となります。


out.println("<html>");
out.println("<body>");
out.println("<h1>結果表示</h1>");
out.println("<p>処理結果を表示します</p>");
out.println("</body>");
out.println("</html>");

<html>
<body>
    <h1>結果表示</h1>
    <p>処理結果を表示します</p>
</body>
</html>

6. 開発・保守のしやすさから見るサーブレットとJSPの違い

6. 開発・保守のしやすさから見るサーブレットとJSPの違い
6. 開発・保守のしやすさから見るサーブレットとJSPの違い

開発や保守のしやすさという観点でも、サーブレットとJSPの役割分担は重要です。 一つのファイルに処理と表示をすべて詰め込んでしまうと、修正の影響範囲が広がります。 小さな変更でも、全体を理解していないと安全に修正できなくなります。

サーブレットとJSPを分けて設計することで、変更点を限定しやすくなります。 表示の変更であればJSPのみを修正し、処理の変更であればサーブレットのみを修正するという対応が可能です。 この構造は、長期間運用されるシステムほど効果を発揮します。

また、チーム開発においてもメリットがあります。 処理担当と画面担当が分かれて作業できるため、作業の衝突を減らすことができます。 それぞれが自分の担当部分に集中できるため、品質の向上にもつながります。

このように、サーブレットとJSPは単なる技術の違いではなく、設計思想の違いでもあります。 基本をしっかり理解しておくことで、より高度なWebアプリケーション開発へと進むことができるでしょう。

7. サーブレットとJSPの使い分け方(MVCモデルの観点)

7. サーブレットとJSPの使い分け方(MVCモデルの観点)
7. サーブレットとJSPの使い分け方(MVCモデルの観点)

サーブレットとJSPの正しい使い分けを理解するためには、MVCモデルという考え方を知ることがとても重要です。 MVCモデルとは、処理を三つの役割に分けて考える設計方法です。 それぞれは、モデル、ビュー、コントローラと呼ばれます。

モデルは、データや業務処理を担当します。 ビューは、ユーザーに見せる画面を担当します。 コントローラは、リクエストを受け取り、どの処理を行い、どの画面を表示するかを判断します。

このMVCモデルに当てはめると、サーブレットは主にコントローラの役割を担います。 サーブレットは、リクエストを受け取り、必要な処理を実行し、その結果をどのJSPに渡すかを決定します。 一方で、JSPはビューの役割を担当し、受け取ったデータを画面として表示します。

初心者の方がよくやってしまう失敗として、JSPの中に複雑な処理を書いてしまうことがあります。 しかし、MVCモデルの考え方では、JSPには表示に関する処理だけを書くのが理想です。 条件分岐や計算処理が増えてきたら、それはサーブレットに移すべきサインだと考えると良いでしょう。

このように、MVCモデルを意識してサーブレットとJSPを使い分けることで、 アプリケーション全体の構造が整理され、理解しやすくなります。 将来的にフレームワークを学ぶ際にも、この考え方は必ず役に立ちます。


public class LoginServlet extends HttpServlet {
    protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws ServletException, IOException {

        String user = request.getParameter("user");
        String pass = request.getParameter("pass");

        if ("admin".equals(user) && "password".equals(pass)) {
            request.setAttribute("result", "ログイン成功");
            request.getRequestDispatcher("/success.jsp")
                   .forward(request, response);
        } else {
            request.setAttribute("result", "ログイン失敗");
            request.getRequestDispatcher("/error.jsp")
                   .forward(request, response);
        }
    }
}

<html>
<body>
    <h2>結果画面</h2>
    <p><%= request.getAttribute("result") %></p>
</body>
</html>

8. よくある誤解と注意点(JSPはもう不要?)

8. よくある誤解と注意点(JSPはもう不要?)
8. よくある誤解と注意点(JSPはもう不要?)

サーブレットとJSPを学んでいると、「最近はフレームワークが主流だから、JSPはもう不要なのでは」と思う方もいるかもしれません。 しかし、この考え方は少し誤解があります。 確かに、現在は多くの現場でフレームワークが使われていますが、その内部ではサーブレットやJSPの仕組みが使われています。

JSPが不要になったわけではなく、役割がより明確になったと考える方が正しいでしょう。 表示に特化した技術として、JSPは今でも多くのシステムで利用されています。 特に、既存のシステムや業務アプリケーションでは、JSPが現役で使われているケースが非常に多いです。

また、サーブレットだけですべてを作ろうとするのも注意が必要です。 サーブレットにHTMLの出力処理を書き続けると、コードが複雑になり、保守が難しくなります。 これは、過去に多くの開発者が経験してきた問題でもあります。

もう一つの注意点として、JSPに直接アクセスさせてしまう設計があります。 本来は、サーブレットを通して処理を制御し、その結果としてJSPを表示するのが基本です。 この流れを守ることで、処理の一貫性や安全性を高めることができます。

JSPは不要なのではなく、正しい場所で正しく使うことが重要なのです。 サーブレットとJSPの関係を理解していれば、この誤解に惑わされることはなくなるでしょう。


public class DirectAccessServlet extends HttpServlet {
    protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws ServletException, IOException {

        response.sendRedirect("menu.jsp");
    }
}

<% 
    String notice = "この画面はサーブレット経由で表示されています";
%>
<html>
<body>
    <p><%= notice %></p>
</body>
</html>

9. サーブレットとJSPの違いを一気に整理(初心者向けまとめ)

9. サーブレットとJSPの違いを一気に整理(初心者向けまとめ)
9. サーブレットとJSPの違いを一気に整理(初心者向けまとめ)

ここまで、サーブレットとJSPの違いや役割について詳しく見てきました。 最後に、初心者の方が押さえておくべきポイントを整理します。 まず、サーブレットは処理を担当し、JSPは表示を担当するという基本を忘れないことが大切です。

サーブレットは、リクエストを受け取り、データの取得や判断を行い、次に表示する画面を決定します。 JSPは、サーブレットから渡されたデータを使って、ユーザーに見せる画面を作成します。 この役割分担が、コードの読みやすさと保守性を高めます。

また、JSPは内部的にサーブレットへ変換されて実行されているという点も重要です。 つまり、サーブレットとJSPはまったく別物ではなく、深く関係している技術なのです。 この仕組みを理解しておくと、エラーの原因調査や動作理解がしやすくなります。

初心者のうちは、難しい設計を意識しすぎる必要はありません。 まずは、処理はサーブレット、画面はJSPという基本を守ることを目標にしましょう。 それだけでも、Webアプリケーションの構造はかなり整理されたものになります。

サーブレットとJSPの基礎をしっかり身につけることで、 今後学ぶフレームワークや最新技術の理解もスムーズになります。 焦らず、一つずつ理解を積み重ねていくことが大切です。


public class SummaryServlet extends HttpServlet {
    protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws ServletException, IOException {

        request.setAttribute("summary", "処理と表示を分けることが大切です");
        request.getRequestDispatcher("/summary.jsp")
               .forward(request, response);
    }
}

<html>
<body>
    <h3>まとめ</h3>
    <p><%= request.getAttribute("summary") %></p>
</body>
</html>
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