Servletとは?Pleiadesで始めるJava Webアプリ開発の基礎を初心者向けに徹底解説
新人
「JavaでWebサイトを作りたいんですけど、Servletって何から始めればいいんですか?」
先輩
「まずはServletが何をする仕組みなのかと、開発環境としてよく使われるPleiadesを知るところから始めると理解しやすいですよ。」
新人
「Pleiadesってよく聞くんですけど、普通のJavaとは違うんですか?」
先輩
「Javaそのものは同じですが、WebアプリやServlet開発を始めやすくするための便利な環境がまとめて用意されています。」
新人
「パソコン初心者でも大丈夫ですか?」
先輩
「順番に理解すれば問題ありません。まずは全体像をつかんでいきましょう。」
1. Servletとは?Pleiadesで始めるWebアプリ開発の基礎
Servletとは、Javaを使ってWebアプリケーションを作るための仕組みです。 Webアプリケーションとは、ブラウザからアクセスして使うアプリのことで、 検索サイトやログイン画面、問い合わせフォームなどが代表的な例です。 Servletは、ブラウザから送られてきたリクエストと呼ばれる要求を受け取り、 その内容に応じた処理を行い、レスポンスとして結果を返す役割を持っています。
プログラミング未経験の方は、少し難しく感じるかもしれませんが、 例えるならServletは「注文を受けて料理を作るキッチン」のような存在です。 ブラウザが注文用紙を渡し、Servletがその内容を見て処理し、 完成した料理をブラウザに返します。 この流れを理解することが、Java Servlet入門の第一歩になります。
Pleiadesとは、Java開発でよく使われるEclipseを、日本語化し、 さらにServletやWebアプリ開発に必要な設定をまとめた統合開発環境です。 統合開発環境とは、プログラムを書く、動かす、間違いを直すといった作業を ひとまとめに行えるソフトのことです。 パソコン操作に慣れていない初心者でも、比較的スムーズにJava Servlet開発を始められます。
2. Pleiadesを使うメリットとServlet開発に必要な理由
Servlet開発では、Javaの知識だけでなく、サーバーや設定ファイルの管理も必要になります。 これをすべて手作業で行うのは、初心者にとって大きな壁です。 Pleiadesを使う最大のメリットは、こうした面倒な初期設定を大幅に省略できる点にあります。
例えば、Servletを動かすにはTomcatというWebサーバーが必要です。 Webサーバーとは、ブラウザからのアクセスを受け取り、 プログラムを動かして結果を返すためのソフトです。 Pleiadesには、このTomcatを簡単に設定できる機能が用意されているため、 複雑な設定ファイルを理解していなくてもServletを実行できます。
また、Pleiadesは日本語対応が充実しているため、 エラーメッセージやメニューが日本語で表示されます。 これはプログラミング未経験者にとって非常に大きな安心材料です。 エラーとは、プログラムが正しく動かない原因を知らせるメッセージのことですが、 これが日本語で読めるだけでも理解しやすさが大きく変わります。
さらに、PleiadesではServlet用のプロジェクトを簡単に作成できます。 必要なフォルダ構成や設定ファイルが自動で作られるため、 「何から手を付ければいいかわからない」という状態を防ぐことができます。 これが、Servlet初心者にPleiadesが選ばれる理由です。
3. Servlet開発の全体像(作成から実行までの流れ)
ここでは、Servlet開発の大まかな流れを説明します。 まずPleiadesを起動し、動的Webプロジェクトを作成します。 動的Webプロジェクトとは、ServletやJSPといったWebアプリ用の プログラムをまとめて管理するための入れ物です。
次に、Servletクラスを作成します。 クラスとは、Javaプログラムの設計図のようなものです。 Servletクラスには、ブラウザからアクセスされたときに実行される処理を書きます。 その後、Tomcatを起動し、作成したServletをサーバー上で動かします。
最後に、ブラウザからURLを入力してServletにアクセスします。 正しく設定できていれば、Servletが実行され、 画面に文字が表示されたり、処理結果が返ってきます。 この一連の流れを理解することで、Servlet開発の全体像が見えてきます。
import java.io.IOException;
import jakarta.servlet.ServletException;
import jakarta.servlet.annotation.WebServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServletRequest;
import jakarta.servlet.http.HttpServletResponse;
@WebServlet("/HelloServlet")
public class HelloServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println("はじめてのServletです");
}
}
はじめてのServletです
上記は、最も基本的なServletの例です。 ブラウザからアクセスすると、文字を表示するだけのシンプルな処理ですが、 Servletの基本構造を理解するには最適です。 このように少しずつ動かしながら学ぶことが、挫折しないコツです。
import java.io.IOException;
import jakarta.servlet.ServletException;
import jakarta.servlet.annotation.WebServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServletRequest;
import jakarta.servlet.http.HttpServletResponse;
@WebServlet("/CountServlet")
public class CountServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
int number = 5;
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println("数字は " + number + " です");
}
}
数字は 5 です
この例では、Servletの中で変数を使っています。 変数とは、数字や文字を一時的に入れておく箱のようなものです。 今後は、この変数を使って計算したり、入力内容を処理したりすることで、 より実用的なWebアプリを作れるようになります。
4. PleiadesでServlet開発環境を構築する手順(Eclipse設定)
ここからは、実際にPleiadesを使ってServlet開発ができる環境を整える手順を説明します。 すでにPleiadesをインストールして起動できている前提で進めますが、 画面の操作はすべて順番に行えば問題ありません。 初心者の方は、設定作業という言葉だけで身構えてしまいがちですが、 Pleiadesでは多くの設定が画面操作だけで完結します。
まず確認したいのが、Javaが正しく認識されているかどうかです。 Pleiadesは起動時にJavaの実行環境を自動で検出しますが、 もしエラーが出る場合は、Javaがインストールされていないか、 設定がうまくいっていない可能性があります。 メニューから環境設定を開き、Javaの項目が表示されていれば、 基本的な準備は整っていると考えてよいでしょう。
次に、Servletを動かすためのWebサーバーであるTomcatを設定します。 Eclipseのサーバービューを表示し、新規サーバーの追加を行います。 一覧の中からTomcatを選択し、インストール先を指定するだけで、 Pleiadesが自動的に連携設定を行ってくれます。 これにより、プログラムを書いたあとにすぐ実行できる環境が整います。
サーバー設定が完了したら、試しにTomcatを起動してみましょう。 正常に起動すれば、コンソールにエラーが表示されず、 サーバーが開始されたことを示すメッセージが出力されます。 この状態になれば、Servlet開発の土台は完成です。 初心者にとっては、この段階まで到達するだけでも大きな一歩です。
5. 初めてのServlet作成手順(プロジェクト作成〜コード実装)
ここでは、実際にServletを作成する具体的な手順を見ていきます。 まずは動的Webプロジェクトを新規作成します。 プロジェクト名は自由に決められますが、 内容が分かるような名前を付けると後で管理しやすくなります。 プロジェクト作成時には、使用するTomcatを選択する項目があるため、 先ほど設定したサーバーを指定してください。
プロジェクトが作成されると、Webアプリ用のフォルダ構成が自動で生成されます。 初心者のうちは、フォルダの意味をすべて覚える必要はありません。 まずは、Javaのソースコードを書く場所と、 Webページに関係するファイルの場所が分かれている、 という点だけ理解しておけば十分です。
次に、Servletクラスを作成します。 指定したパッケージの中で新規クラスを作成し、 HttpServletを継承する形で定義します。 これにより、そのクラスがServletとして動作できるようになります。 初めて見るキーワードが多く感じるかもしれませんが、 まずは形をまねることが大切です。
import java.io.IOException;
import jakarta.servlet.ServletException;
import jakarta.servlet.annotation.WebServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServletRequest;
import jakarta.servlet.http.HttpServletResponse;
@WebServlet("/SampleServlet")
public class SampleServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println("Servletが正常に動作しています");
}
}
Servletが正常に動作しています
上記のServletは、ブラウザからアクセスされたときに、 固定のメッセージを表示するだけのシンプルな例です。 それでも、自分で作ったプログラムがブラウザ上で動く体験は、 学習のモチベーションを大きく高めてくれます。 まずは、この成功体験をしっかり積み重ねましょう。
import java.io.IOException;
import jakarta.servlet.ServletException;
import jakarta.servlet.annotation.WebServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServlet;
import jakarta.servlet.http.HttpServletRequest;
import jakarta.servlet.http.HttpServletResponse;
@WebServlet("/MessageServlet")
public class MessageServlet extends HttpServlet {
protected void doPost(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
String message = "POSTリクエストを受け取りました";
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println(message);
}
}
POSTリクエストを受け取りました
この例では、ブラウザから送信された情報を受け取る処理を想定しています。 今は固定の文字列を表示していますが、 実際のWebアプリでは、入力フォームの値を受け取って処理することになります。 こうした拡張を少しずつ行うことで、理解が深まっていきます。
6. Servletが動く仕組みを理解しよう(リクエストとレスポンス)
Servletを使ったWebアプリ開発で最も重要なのが、 リクエストとレスポンスの仕組みを理解することです。 リクエストとは、ブラウザからサーバーに送られる要求のことです。 例えば、ページを表示したい、データを送信したいといった内容が含まれます。
Servletは、このリクエストを受け取って処理を行います。 リクエストの中には、送信方法や入力された値など、 さまざまな情報が含まれています。 Servletはそれらを確認し、必要な処理を実行します。 その結果をまとめて返すものがレスポンスです。
レスポンスには、画面に表示する文字や、 処理結果のデータが含まれます。 ブラウザは、受け取ったレスポンスを解釈して、 画面に表示します。 この一連のやり取りが、Webアプリの基本的な動作です。
初心者のうちは、Servletが勝手に動いているように感じるかもしれませんが、 実際には必ずリクエストがあり、それに対するレスポンスがあります。 この流れを意識しながらコードを書くことで、 なぜこの処理が必要なのかが少しずつ理解できるようになります。
今回学んだ内容は、Servlet開発の中盤として非常に重要なポイントです。 環境構築、プロジェクト作成、そして仕組みの理解を一通り経験したことで、 次のステップである実践的なWebアプリ開発へ進む準備が整いました。 焦らず、ひとつずつ理解を積み重ねていきましょう。
7. Servletを実行して動作確認する方法(Tomcat連携)
Servletを作成したあとは、必ず実行して動作確認を行う必要があります。 プログラムは書いただけでは意味がなく、実際に動かして初めて正しく書けているかが分かります。 Pleiadesでは、Tomcatと連携することで、この動作確認を非常に簡単に行うことができます。 初心者の方は、実行方法が分からずに不安になることが多いですが、 一度流れを覚えてしまえば、毎回同じ手順で確認できます。
まず、作成した動的Webプロジェクトを右クリックし、 実行やサーバーで実行といった項目を選択します。 そこでTomcatを指定すると、Pleiadesが自動的にサーバーを起動し、 Servletを配置してくれます。 自分でファイルをコピーしたり、設定を書き換えたりする必要はありません。 この自動化された仕組みが、Pleiadesの大きな強みです。
Tomcatが起動すると、内部でServletが読み込まれ、 ブラウザからアクセスできる状態になります。 表示されるURLは、プロジェクト名とServletの設定内容によって決まります。 初心者のうちは、URLの意味をすべて理解する必要はありませんが、 どのServletにアクセスしているのかを意識することは大切です。
ブラウザにURLを入力して画面が表示されれば、Servletは正常に動作しています。 もしエラー画面が表示された場合でも、慌てる必要はありません。 コンソールに表示されるエラーメッセージを確認し、 クラス名やURLの指定が正しいかを一つずつ見直しましょう。 エラー対応も、Servlet開発の大切な学習要素の一つです。
@WebServlet("/CheckServlet")
public class CheckServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println("Tomcatと連携してServletが実行されました");
}
}
Tomcatと連携してServletが実行されました
このように、画面に文字が表示されれば、 ServletとTomcatの連携は問題なく行われています。 最初はこの確認だけでも十分な成果です。 繰り返し実行しながら、実行手順を体で覚えていきましょう。
8. 初心者がつまずきやすいServlet開発の注意点
Servlet開発では、初心者が共通してつまずきやすいポイントがいくつか存在します。 これらを事前に知っておくだけでも、無駄に悩む時間を減らすことができます。 特に多いのが、URLの指定ミスや、クラス名と設定内容の不一致です。 ほんの小さな違いでも、Servletは正しく動作しなくなります。
また、文字化けも初心者がよく直面する問題です。 日本語を画面に表示したつもりが、意味不明な文字列になることがあります。 これは、レスポンスの文字コード設定が正しく行われていないことが原因です。 毎回、文字コードを指定する習慣を身に付けることで、 この問題は簡単に回避できます。
さらに、サーバーが起動していない状態でアクセスしようとして、 画面が表示されないというケースもよくあります。 ServletはTomcatが動いて初めて実行されるため、 サーバーの状態を確認することが重要です。 Pleiadesのサーバービューを確認し、 起動中であることを必ずチェックしましょう。
エラーが発生したときに、すぐに答えを探そうとするのも注意点です。 最初はエラーメッセージを読むのが難しく感じますが、 どの部分で問題が起きているのかを知る手がかりが必ず含まれています。 少しずつ慣れていくことで、エラー対応力も自然と身に付きます。
@WebServlet("/EncodingServlet")
public class EncodingServlet extends HttpServlet {
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
throws ServletException, IOException {
response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
response.getWriter().println("日本語が正しく表示されています");
}
}
日本語が正しく表示されています
このように、基本的なポイントを押さえるだけで、 多くのトラブルは未然に防ぐことができます。 つまずいた経験も、後から振り返れば大きな財産になります。
9. PleiadesでのServlet開発ポイントまとめ
ここまで、Pleiadesを使ったServlet開発の流れと注意点を見てきました。 Pleiadesは、初心者がJava Webアプリ開発に挑戦するための 非常に心強い開発環境です。 環境構築から実行までを一貫して行えるため、 学習のハードルを大きく下げてくれます。
Servlet開発では、完璧に理解してから次へ進む必要はありません。 まずは動かすことを最優先にし、 少しずつ仕組みを理解していくことが大切です。 PleiadesとTomcatを使えば、 試して直すという学習サイクルを素早く回せます。
また、初心者のうちは小さな成功体験を積み重ねることが重要です。 画面に文字が表示された、エラーを自分で解決できた、 そうした一つ一つの経験が自信につながります。 Servlet開発は最初こそ難しく感じますが、 続けていくうちに確実に理解が深まっていきます。
Pleiadesを活用しながら、 自分のペースでServlet開発を進めていきましょう。 今回学んだ内容は、今後より実践的なWebアプリを作るための 土台となる知識です。 焦らず、確実に前へ進むことが、上達への近道です。