カテゴリ: Java 更新日: 2026/01/10

Javaの戻り値とは?初心者でもわかるメソッドの基本と値を返す仕組み

Java の戻り値とは?メソッドから値を返す方法
Java の戻り値とは?メソッドから値を返す方法

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Javaの勉強を始めてみたんですが、クラスやメソッドの使い方で少し迷っています。特にメソッドの戻り値という言葉がよく出てくるので、どういう意味なのか知りたいです。」

先輩

「Javaでは、メソッドの処理が終わったあとに値を返すことができます。その値を戻り値と呼ぶんだ。戻り値を使うことで、計算結果や文字列などを呼び出し元に返して、別の処理に活用できるようになる。」

新人

「戻り値という仕組みのおかげで、メソッド同士が情報をやりとりできるということなんですね。」

先輩

「その通り。Javaではとてもよく使う考え方だから、まずはメソッドの基本から一緒に見ていこう。」

1. Javaのメソッドとは?

1. Javaのメソッドとは?
1. Javaのメソッドとは?

Javaのプログラムは、小さな処理をひとまとまりにしたメソッドを組み合わせることで動いています。メソッドを使うことで、同じ動きを何度も書かなくても呼び出すだけで実行できるようになります。たとえば、足し算をする処理や、文字列を作る処理などをメソッドとして用意しておけば、必要なときに呼び出すだけで済みます。

メソッドを定義するときには、メソッド名や引数、戻り値の型を指定します。戻り値の型とは、メソッドが返す値がどんな種類なのかをJavaに伝えるためのものです。整数ならint、文字列ならStringというように決めておくことで、プログラムの中で扱いやすくなります。

次のようなサンプルコードを見ると、Javaのメソッドがどのように作られているかがわかりやすくなります。


public class SampleMethods {
    public static void main(String[] args) {
        int answer = plus(3, 4);
        System.out.println(answer);
    }

    public static int plus(int a, int b) {
        int result = a + b;
        return result;
    }
}

上のコードでは、plusというメソッドが二つの数字を受け取り、その合計を計算しています。そして、returnを使って呼び出し元に値を返しています。このようにして、Javaのメソッドは必要な処理をまとめ、最後に結果を戻すことができます。

2. 戻り値とは何か?

2. 戻り値とは何か?
2. 戻り値とは何か?

Javaの戻り値とは、メソッドが終わったあとに呼び出し元へ返す値のことです。戻り値があることで、計算結果やメッセージを別の場所で使ったり、画面に表示したりできるようになります。戻り値がないメソッドも作れますが、多くの場合は何かしらの結果を返す形で使われます。

戻り値を返すためには、メソッドの最後でreturnというキーワードを使います。このとき、メソッドの宣言で指定した型と同じ種類の値を返さなければいけません。たとえばintと書いたなら整数、Stringと書いたなら文字列を返す必要があります。

次の例は、文字列を作って返しているコードです。


public static String message() {
    String text = "Javaのメソッドと戻り値のサンプルです";
    return text;
}

このメソッドを呼び出すと、文字列が呼び出し元に戻ってきます。戻り値は変数に入れて使ったり、表示したり、別の処理に渡したりできます。

実行結果の例は次のようになります。


Javaのメソッドと戻り値のサンプルです

Javaの戻り値は、ただ数字を返すだけではなく、文字列や配列、オブジェクトなどさまざまな種類の値を返すことができます。これにより、メソッドが柔軟に動くようになります。メソッドの戻り値を活用できるようになると、Javaのプログラム全体の流れが理解しやすくなり、複雑な処理も分担して書けるようになります。

3. 戻り値を使った実際のコード例

3. 戻り値を使った実際のコード例
3. 戻り値を使った実際のコード例

Javaでは、戻り値を使うことでメソッドとメソッドの間で値を受け渡すことができます。戻り値を活用すると、計算処理や文字列処理を簡単にまとめることができ、同じ処理を何度も書かずに再利用できるようになります。初心者のうちは、実際に手を動かしてみることで理解しやすくなるため、まずは計算の例から見ていきます。

次のサンプルコードでは、三つの値を足して合計を返すメソッドを用意しています。メソッドの戻り値として整数が返されるので、その結果を変数に入れて画面に表示できます。


public class SampleCalc {
    public static void main(String[] args) {
        int total = sum(5, 2, 8);
        System.out.println("合計値は " + total + " です");
    }

    public static int sum(int a, int b, int c) {
        int result = a + b + c;
        return result;
    }
}

実行すると、次のように表示されます。


合計値は 15 です

このように、計算をメソッドにまとめて戻り値で返せば、メソッドの外でも結果を自由に使うことができます。もし別の計算が必要になったときも、同じメソッドを呼び出すだけで処理が行えるので、コードの見通しもよくなります。

次は、文字列を処理するメソッドの例です。たとえば、前後に余計な空白がついている文字列から余分な部分を取り除き、きれいな文字だけを返すメソッドを用意することもできます。


public static String trimText(String text) {
    String cleaned = text.trim();
    return cleaned;
}

このメソッドを呼び出すと、余計な空白を取り除いた文字列が戻ってきます。戻り値があることで、必要な部分だけを取り出して表示したり、別のメソッドに渡したりできるようになります。

4. 戻り値のあるメソッドと引数の関係

4. 戻り値のあるメソッドと引数の関係
4. 戻り値のあるメソッドと引数の関係

Javaでは、メソッドの戻り値と引数はよく組み合わせて使われます。引数で受け取った値を加工し、その結果を戻り値として返す形がとてもよく使われます。こうすることで、メソッドが外部から値を受け取り、内部で処理を行い、完了したら結果を返すという流れができあがります。

引数を使うと、メソッドの中で使うデータを柔軟に変えられます。同じメソッドでも渡す値によって結果が変わるため、再利用性が高くなり、コード全体が整理されます。特にJavaの学習を始めたばかりの人ほど、引数と戻り値の組み合わせを使って処理をまとめると、理解も深まりやすくなります。

次の例は、名前を受け取り、メッセージを作って戻り値に返すメソッドです。


public static String hello(String name) {
    String message = name + "さん、こんにちは";
    return message;
}

このメソッドでは、引数で受け取った名前を使ってあいさつ文を作り、それを戻り値で返しています。呼び出し側では、任意の名前を渡すだけで文を作ることができるようになります。引数と戻り値を組み合わせることで、メソッドはより自由に動くようになり、Javaのプログラム全体に広がりを持たせることができます。

引数を複数受け取り、それらを処理して戻すこともできます。たとえば、数字を二つ受け取り、その差を計算して返すメソッドも簡単に書けます。


public static int diff(int a, int b) {
    int result = a - b;
    return result;
}

こうした形で、引数によって受け取る値や戻り値の結果が変わるため、メソッドはとても柔軟な仕組みになります。Javaの学習を続けるうえで、引数と戻り値の関係は必ず覚えておきたい基礎です。

5. なぜ戻り値が必要なのか?

5. なぜ戻り値が必要なのか?
5. なぜ戻り値が必要なのか?

Javaで戻り値が必要な理由は、処理を分けて書きながら、結果を外に渡すためです。もし戻り値がなければ、メソッドの中で計算や文字列処理をしても、外側からその結果を使うことができません。毎回同じ処理を最初から書かなくてはいけなくなるので、プログラムが長くなり、読みづらくなります。

戻り値を使うと、計算した結果や作った文字列をメソッドの外に持ち出して利用できます。別のメソッドで使ったり、画面に表示したり、必要な場所へ渡すことができるようになります。この仕組みによって、Javaのプログラム全体がつながり、動きが生まれます。

また、戻り値を使うことで、同じメソッドを何度も呼び出して使い回すことができます。ひとつのメソッドで複数の問題を解決できるようになるため、プログラムの管理がやりやすくなります。戻り値は、プログラムを整理するうえでも欠かせない考え方です。

さらに、戻り値があると、どのような結果が返ってくるのかを予測できるようになります。たとえば数を返すのか、文字を返すのか、どんな型が戻るのかが決まっているので、受け取った値をその場でそのまま使うことができます。こうした仕組みが、Javaのメソッドを安全に使うための鍵になっています。

戻り値に慣れてくると、メソッドを組み合わせて自由にプログラムを作れるようになり、複雑な処理も整理しやすくなります。少しずつ練習しながら、戻り値を活用したメソッドを作っていくと、Javaの楽しさが実感できます。

6. 戻り値のデータ型を変えるとどうなるか?

6. 戻り値のデータ型を変えるとどうなるか?
6. 戻り値のデータ型を変えるとどうなるか?

Javaのメソッドでは、戻り値のデータ型を自由に変えることができます。数字を返したいならint、文字を返したいならString、真偽を返したいならbooleanというように、目的に合わせて選びます。戻り値の種類が変わるだけで、メソッドの役割や使い方も変わるため、Javaの学習ではデータ型に慣れることがとても大切です。

まずは、整数を返すメソッドの例です。二つの数字を受け取り、大きい方の数字を戻り値として返します。


public static int max(int a, int b) {
    if (a > b) {
        return a;
    } else {
        return b;
    }
}

呼び出した側では、戻り値として受け取った数字を使って好きな処理を続けられます。次のように、変数に代入して画面に表示することもできます。


int result = max(10, 3);
System.out.println("大きい数字は " + result + " です");

次は、文字列を戻り値にするメソッドの例です。名前を受け取り、メッセージを作って返す形にしています。


public static String helloText(String name) {
    String message = name + "さん、ようこそ";
    return message;
}

戻り値の型がStringになっているので、呼び出した側では文字列として扱うことができます。画面に表示したり、別のメソッドに渡すこともできます。

さらに、Javaではbooleanを戻り値にするメソッドもとてもよく使われます。条件を判定して、正しければtrue、間違っていればfalseを返すという仕組みです。


public static boolean isAdult(int age) {
    if (age >= 18) {
        return true;
    } else {
        return false;
    }
}

このメソッドは、年齢が十八以上かどうかを判断して結果を返しています。boolean型を使うときは、特に条件分岐と組み合わせることが多く、プログラムの流れをわかりやすく整理できます。Javaでは、戻り値の型が変わるだけでメソッドの意味や役割がはっきりするため、どんな値を返したいのか意識しながら書くことが大切です。

7. 戻り値の注意点

7. 戻り値の注意点
7. 戻り値の注意点

Javaで戻り値を使うときには、いくつか気をつけたいことがあります。特に初心者がつまずきやすいポイントが、returnの使い方とメソッドの終わり方です。returnは「値を返してメソッドを終了する」という二つの働きを持っています。そのため、returnを書いた瞬間にメソッドの処理は止まり、それより後ろの行は実行されません。

次の例を見ると、returnの役割がわかりやすくなります。


public static int sample(int x) {
    if (x > 0) {
        return 1;
    }
    return 0;
}

このメソッドでは、xがゼロより大きい場合に一を返し、条件に当てはまらない場合はゼロを返します。どちらのreturnも実行された時点でメソッドが終了するため、その後に何を書いても処理は進みません。Javaの戻り値を扱うときは、この動きを理解しておくことが大切です。

もう一つの注意点は、指定したデータ型と違う値を返してはいけないという点です。たとえば、戻り値の型をintと書いておきながら、Stringを返そうとするとエラーになります。Javaは型をとても厳しく扱う言語なので、メソッドの宣言と戻す値の型を必ず合わせる必要があります。

さらに、戻り値の型がvoidのメソッドでは、値を返すことができません。voidは「何も返さない」という意味です。表示だけして終わるメソッドや、内部の処理だけ行うメソッドでは、戻り値を使わずに書くこともあります。

8. 戻り値を使うとプログラムがどう便利になるのか?

8. 戻り値を使うとプログラムがどう便利になるのか?
8. 戻り値を使うとプログラムがどう便利になるのか?

Javaの戻り値を使うと、プログラム全体がとても整理され、コードが読みやすくなります。一つのメソッドで計算し、その結果を返して別のメソッドで使うことができるため、処理の使い回しがしやすくなるからです。同じ計算を何度も書いたり、不要に長いコードを書く必要がなくなり、効率よく作業が進みます。

たとえば、足し算の結果を使って、さらに別の数字と掛け算をしたい場合も、戻り値があれば簡単です。直接値を受け取って、そのまま次の処理につなげることができます。


int a = plus(3, 4);
int b = a * 2;
System.out.println(b);

戻り値を使うことで、メソッドとメソッドのつながりが自然になり、複雑な処理でもわかりやすくなります。また、数字だけではなく、文字列や真偽の値を返すことで、画面に表示したり、条件分岐の材料に使ったり、さまざまな場面で活用できます。

特に、プログラムの規模が大きくなってくると、戻り値の考え方が重要になります。結果を受け取って次につなげる形で書くことで、コードの全体像がはっきりし、問題が起きたときも原因を追いかけやすくなります。戻り値を使ったメソッドは、Javaの基礎でありながら、応用にも広く役立つ考え方です。

Javaのプログラムでは、戻り値をどのように扱うかで処理が大きく変わります。考えかたはとてもシンプルですが、できることは多く、初心者にとっても理解しやすい部分です。数や文字を返すだけではなく、複雑な動きの手がかりにもなるため、メソッドを作るときは戻り値を意識すると良い書き方になります。

戻り値を使いこなせるようになると、Javaの楽しさをもっと実感できるようになります。少しずつサンプルコードを書きながら、自分でもオリジナルのメソッドを作って試していくと、より深く理解できます。プログラムが思った通りに動くときの喜びも大きく、学習の力になります。

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